夢と志

新しい年が始まり、
今年も大きな夢と志をもって
邁進していきましょう!
 

前回のブログでは
みっくんの夢に関連した
難しい内容をどう話したら伝わるか?
にチャレンジしました。
 

そして思ったことは
夢と志はどこが違うのだろう…?

みっくんに【志】を分かってもらうためには、
どう話したら伝わるか?
 
と考えました。
 

私の言葉の持つイメージでは
【夢】は
アメリカンドリームという言葉があるように
西洋的な自分の願望を実現する感じです。
 
一方
【志】は
幕末の志士を代表する
吉田松蔭や西郷隆盛のように
日本的な世のため人々のために
理想を実現する感じです。

 
【夢】は自分のために自分が中心、
【志】は世のために人々のため天が中心。
 

私の浮かんだイメージはこんな感じですが
皆さんはいかがでしょうか?
 

でもこんなことを
みっくんに話しても分からないでしょう!?
 

ということで
【志】について
いくつか参考になる言葉を引用させて頂きます。

孫正義さん野田一夫さん対談。

「ゲーテ」2010年5月号より抜粋。

今でも、はっきりと覚えています。

“志”と“夢”の違いを聞かれてドキっとしました。

似ているようだけど何だろう、

と頭にクエスチョンマークが浮かんで。


先生はおっしゃいました。
野田先生曰く

「“夢”というのは漠然とした個人の願望。

クルマを買いたい、家を持ちたいといった夢は

みんな、個々人の未来への願望。
でも、その個々人の願望を遙かに超えて、

多くの人々の夢、多くの人々の願望を

かなえてやろうじゃないか、

という気概を“志”というんだ。


夢は快い願望だが、

志は厳しい未来への挑戦だ。

だから“志”と“夢”ではまったく次元が違うぞ。

“夢”を追うなんて程度の男になってはいかん。
“志”を高く持て!」 と。

 

それはもう衝撃でした。
  

 


司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」の一文です。


「人の一生というのは、

たかが五十年そこそこである。
いったん志を抱けば、

この志に向かって

事が進歩するような手段のみをとり、

いやしくも弱気を発してはいけない。

たとえ、その目的が成就できなくても、

その目的への道中で死ぬべきだ。

生死は自然現象だから、

これを計算に入れてはいけない」

 



孫正義さんの言葉より


志高く登りたい山を決める。

これで人生の半分が決まる」

皆さんにこれだけは伝えたい。
志高く。

 

坂本竜馬いわく、

「世に生を得るは事を成すにあり。」

 

人生一回きりしかないのだから、

この時期に自分が登りたい山を決めてほしい。

自分の人生を何に懸けたいのか自問してほしい。

 

「登りたい山を決める。

これで人生の半分が決まる」

 

目指すべき山を決めずに歩くのは、

さまように等しい。

自分は何をもって事を成したいのか?

その1 点だけは決めてほしい。

会社とは何か?

会社とはカンパニーです。

パンを一緒に分け合う仲間という語源ですが、

もっと大事なのは、

志を共有する仲間だということです。

 

一人で登る山も素晴らしいが、

一緒に登る山はさらに大きくて楽しい。

 

 

「志(こころざし)」の大家、

「佐藤一斎」氏の言葉

江戸時代の儒学者、

著書『言志四録』は

指導者のための指針の書とされた。


「志あるの士は『利刃』のごとし。

百邪も辟易(へきえき)す。

志なきの人は『鈍刃』のごとし。

童蒙も侮翫(ぶがん)す。」



「志(こころざし)」をもった人物は、

鋭く鍛えられた刃(利刃)のように、

あらゆる邪(百邪)を一刀両断しても、

なお鋭く、邪なる者は近づくことすらできない。

しかし、「志」がなければ、その刃は

一目で切れない刀(鈍刃)であることが分かり、

子供(童蒙)にすら馬鹿にされてしまう(侮翫)。

 


「志(こころざし)」には、

「公明正大」な響きがあるが、

「夢」は、ややもすると、

「個人的な欲望」に

成り下がりかねないところがあるように思う。

吉田松陰語録


志を立ててもって万事の源となす (何事も志がなければならない。

 志を立てることが全ての源となる)



志士は溝壑(こうがく)に在るを忘れず (志ある人は、その実現のためには、

 溝や谷に落ちて屍(しかばね)をさらしても

 構わないと常に覚悟しているものだ)

己に真の志あれば、無志はおのずから引き去る。恐れるにたらず。
 (自分に真の志があれば、

 無志(虫)は自ら引き下がるものだ)

いかがでしょうか!?
 
一般的には
【夢】と【志】の意味を深く考えて
言葉を使い分けることはないと思いますが…
 

そこで早速みっくんに
「【こころざし】って意味知ってる?」
と聞いてみたら、
「わかんない…」との返事。
 

そこでみっくんに説明してみました。
こんな感じです。

志は夢と似ているけど全く違うんだよ!

例えばジャイアンが
「俺様の夢はいっぱい儲けて世界を制覇して
みんな俺様のものにすることなんだ!!」
って言ったとしたら、
 
この場合は【夢】という言葉は当てはまるけど
【志】という言葉は使わないんだよ!
 
何が違うかと言うとジャイアンの
【夢】は
ジャイアン自信は嬉しいし、喜ぶけど
ほかのみんなは嬉しくないし、喜ばないでしょ?
 
【志】は、
それが実現したら自分は嬉しいし喜ぶけど
みんなも嬉しいし喜ぶことなんだよ♪
 
だから
【志】は
それが世の中のため人々のためになるかどうか!?
それが【夢】との違いなんだよ
 
だからみっくんの【夢】は世の中ため、みんなのため、
そして自分も嬉しいと思えることを目標にして
本気で目指せる時に【志】になるんだよ!
 
そしてみっくんは【志】を持っているというこになるんだ!」
 
 
という訳でみっくんに伝わった様でした。
 
子どもに分かってもらう様に説明をすることは
本当に勉強になりますね。
 

ちなみに同じ話をちーちゃん(中二)にしたら…
 
ちーちゃんいわく
「だって世界を制覇していっぱい儲けて
みんな俺様のものにするのも
ジャイアンなら【志】になるんじゃないの!?
だってジャイアンなら
それでみんなも喜ぶと思ってるから…」
 
面白いですね!


いずれにしても
個人の夢や願望が
努力や自己成長の原動力になるならば
このパワーを活用しましょう!
 
それが【志】に昇華した時、
あなたの魂は光り輝き
御先祖様をはじめ
見えない存在の方々も
応援して下さることでしょう!
 

みなさんも平成27年の始まりに
じっくり考えてみてはいかがでしょうか?
 

すべては子どもの未来のために☆