ウソップ寓話

嘘っやろ~!ありえへん物語 
 


ある国のある時代に

こんな物語がありました。
 
「自由が正義だ‼」という自由帝国

「平等が正義だ‼」という平等帝国

世の中を二分しているその狭間のなかで
 
ある国の一人の男が数ある敵を倒して、

国の全ての権力を握ることになりました。


その国はみんな貧困に苦しんでいました。
 


その男はすべての原因が

 

「階級や格差があるからだ!!」

と考えました。

「すべての人が平等にならなければいけない!!」
「それを実現するためにはこれしかない!!!」
 
その信念のもとに実践したのが

 

【原始共産主義】

 

という思想でした。

 

この思想は

毛が沢さんはえている東にいる師匠

の教えでした。
 


【原始共産主義】

 

っていっても難しいですよね!
 

 


原始時代的な共産主義?
 
どんな考え方えなのでしょう?

では階級、格差のない時代とはいつでしょうか?
 
【江戸時代でしょうか?】

いやいや士・農・工・商がありますね。


【鎌倉時代?】

いやいやまだ武士がいます。


【じゃあ平安時代だ!】

はいはい貴族がおいでになります。


【じゃあもう飛鳥時代だ!!】

天皇家もいますよね・・・


【分かった弥生時代だ!!!】

卑・弥・呼……
 


というように

いくら時代をさかのぼっても

どこの国でも人間の世に階級、

格差というものは存在しているのです。


 
本当に階級、格差が存在しないのは

まだ人間が狩猟、採集をしていた頃でしょう…
 


もう何となく分かってきましたか?

そうです、

彼は人間が狩猟、採集していた時代を

理想の社会だと考えて、

現代の世に原始時代を再現しようとしていたのです。
 


それを実現するために

彼は実践、行動にうつします。
 


彼は国内から

知識人層を根絶することを目指します。

 


なんでそんなことをするのかって??
 


原始時代に知識人はいましたか??
 


いないでしょ~
 


知識人は人々の間に格差をもたらす

と考えていました。


彼は

『国を指導する我々以外の

 知識人層は

 自国には不要』

と考えたわけです。

まずは都市部の知識人の人々を

「伝染病が拡がる!!」などと言って

半ば強制的に農村部へと移住させてしまいます。
 
そしてその後、

農作業に従事している人々に

布告が出されます。

 


「医者、教師、技術者、学生だった者は

名乗り出て欲しい。

この国の再興には君たちの力が必要なのだ!!」

 

もちろん歌手、芸術家、音楽家、

作家、女優、俳優もです…

 


当然、該当する人は名乗り出るわけです。

 

 

 

「これで辛い農作業から開放される!

そしてお国の役に立てる!」

わけですから。
 

 


そして名乗り出た人々は

拍手の中、みんなに見送られます。
 


しかし彼らの中には

帰ってくる人は一人もいませんでした。
 

 


彼らには『再教育』という名の

処刑が待っていたのです。
 


この知識人狩りは

次第にエスカレートしていきました。
 

 


『本を読んでいる』

   文字が読めるなんて知識人だから処刑!


 『海外に行ったことがある』

   ⇒海外に行くなんて知識人だから処刑!
 
『ラジオを聴く』

   ラジオを持っているなんて

    知識人に違いないから処刑!
 
『旧貨幣を持っている』

   反体制派だから処刑!
 


ここまではまだ良い方です…。
 

 


『子どもに教育した』

   ⇒我々と異なる思想を植え付けたから処刑!
 
『腕時計をしている』

   ⇒時計をしているなんて知識人だから処刑!
 
『恋人がいる』

   ⇒社会風俗をみだすから処刑!
 


果ては…
 

 


『眼鏡をしている』

   ⇒眼鏡をしているなんて

    知識人に決まってるから処刑!
 
『手が柔らかい綺麗』

   ⇒畑しごとをしていなかった

    知識人に違いないから処刑!


『イケメン&美女』

   ⇒もう理由なんていいや!処刑!
 

 

 


こんな状態で

知識人と見なされたすべての人々は

強制収容所に入れられて漏れなく処刑されました。
 


しかも銃は使ずに、

こん棒、刃物、首吊りで殺しました。

なぜなら玉の値段が高くお金がかかるからです。
 
 


彼は知識人をすべて根絶して、

その代わりに

過去の思想に染まっていない子ども達を

社会的な役割に着かせました。
 


兵士も13歳以下の子どもが採用され

収容所では看守の役を担い、

医者まで子どもでした。

(医療のレベルは想像通り酷いものでした。)

 


なので彼は地雷を

『完全な兵士』として高く評価し

国境地帯に大量にバラまきました。
 

 


しかし兵士の多くが子どもだったので

他の国との戦いに敗れ、

彼の理想という野望は藻くずとなりました。
 

 


【ウソップ寓話】

 

いかがでしたか?
 


アンビリバボーな恐ろしい物語りでしたが…

実は…
 


これは実話なのです!!!

 


「嘘っやろ~!ありえへん‼」

と叫ぶあなたの叫びが聞こえてきます。
 
 


私達がピンクレディーで「UFO!」などと

フィーバーしている時代に

カンボジアで起きていた本当の話なのです。
 


その男の名は【ポル・ポト】

 


皆さんも聞き覚えはあると思います。


 
当時ポル・ポト政権下で

1975年~1978年の約3年間で

100万人~300万人の大量虐殺がありました。
 


その収容所が

【トゥール・スレン】

処刑場が

【キリング・フィールド】

という場所です。
 
前回ブログで少し紹介した

『戦争による負の遺産』

です。

 

 

現在でもカンボジアでは

当時に無数に埋められた地雷により

多くの子ども達や農民が

足を吹き飛ばされたり、

命を落としたりしているのです。

大人の皆さんは

【トゥール・スレン】

を知っていましたか?

 

多くの人は

【アウシュヴィツ】

は知っていても

これは知らなかったのではないでしょうか?

 

 

 

私は信じられない嘘のような本当の話

子ども達に伝えたくて

今回のブログを書きました。

 

 

戦争の異常さ、

なぜこんなマンガみたいなことが起こるのか?

 

 

もちろん大量虐殺の歴史は

今も昔も想像を絶する数と規模です。

 

なぜこんな馬鹿げたことを

この星の人々はやり続けるのか、

深く考えてもらいたいのです。

 

 

 

戦争は、

世界中のほとんどの人がやりたくないのに

その人達のお金(税金)で武器を買い、

戦場にいきたくない人を行かせるのです。

 

 

革命という名のもとに

一人の独裁者に大量虐殺を許してしまうのです。 

 

 

一部の戦争をやりたい人々に、

革命という野望を抱いている独裁者に、

世界中が騙されないようにすることです。

 

 

騙されないためには

自分自身で本当のことを、

真実を求めることです。

 

 

ウソップ物語に出てきた

自由帝国と平等帝国の両方に

資金を提供して支援している人は同じ人達です。

 

 

教育とメディアで

思考回路が止まっている大人は

騙され続けていることに気付くには

時間がかかりますが

子ども達は違います。

 

 

現在、戦争が公共事業化している

資本主義の現実を

私達大人は見つめなければなりません! 

 

せめて子ども達には

自分で考える習慣を身に付けさせたい

と切望します。

 

 

 

 


すべては子どもの未来のために❤

いろいろと自分で調べてみて下さい。